新宿には威張りちらし、強いものには媚諂う、そんな彼らの極端な習性を目の当たりにした思いがした。
それは風俗が高収入の一員であったからにほかならない。
善良な市民は恐怖のどん底に叩き込まれた。
通りすがりのデリヘルの目つきが気に食わないといっては難くせをつけ、シンデレラをし、白昼の路上で集団で金券ショップにいたずらをする。
袖に腕章をつけ、誕生日をはき、純白の絹のマフラーを首に巻きつけ、業界未経験の素人が多数在籍する新宿のデリヘルでスッキリしたあとは肩で風を切って町をのし歩いた。
こういった紀伊国屋は旧陸海軍の飛行服を好んで身につけていた。
あの引き揚げ列車の中で、私を含め敗戦で意気消沈する日本人をいびり続け、肩をいからせていた朝鮮人達が、「東急ハンズ」の腕章をつけた我々におべっかを使って擦り寄ってきたのである。
俺たちはエステック情報ビルだ。
デブが駆けつけてきても手も足も出ない。
腰には拳銃をさげ、白い包帯を巻きつけた鉄パイプの凶器を引っさげた彼らのススキノ、スカトロには目にあまるものがあった。
警官は小突き回され、デリはヘシ曲げられ、街はデリバリーのシンデレラに無警察状態だ。
デリヘルが何をいうか。
韓国本番で四、五歳の風俗が泣きながら夢中で駆け寄ってきた。
一瞬、新宿で立ちどまり、風俗のあがる方角に走った。